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株式とは
株式とは出資される会社にとっては資本金であり、そこには 経営権というものが付いている。 投資家は企業の経営者に資本を出資する代わりに 株券を発行してもらい、会社が上げた利益の一部を配当という形で受け取ったり、 株主総会に出席する権利を手に入れる。
インカムゲイン
株主が受け取る利益には2通りある。 1つは配当金や株主優待などのインカムゲイン。 配当金は、税金を払った後に残った税引き後利益の一部を株主に還元するもの。 例えば、額面50円の株であれば、1株辺り5円(1割配当)や10円(2割配当)という形で分配される。
キャピタルゲイン
もう一つの利益は、キャピタルゲイン。これは株の値上がりによる売却益のこと。 株式投資は、このキャピタルゲインを狙って行われるのが普通。 例えば、株価800円の銘柄を1000株、80万円で買ったとする(証券会社の売買手数料や 株主は除く)。 その後、1年後に1800円になったところで売ると、180万円入ってくる。 この時の差額100万円が株の売却益(リターン)である。 ただ、このようにリターンがあると同時に、「値下がりリスク」「倒産リスク」がある事を肝に銘じる必要がある。
株式売買のスタイル
- デイトレード:日計り取引(日計り商い)のことで、買いと売りを一日のうちに済ませること。 リスクが少ない代わり、薄利である。
- スイングトレード:数日〜10日程度のうちに、売買を完結させる取引方法。 デイトレードより利幅を大きく狙います。
- ポジショントレード:数週間〜数ヶ月間、株を保有する取引方法。一般的に、数銘柄保有し、適宜ポジションを入れ替える。
このように、数種類の取引方法があるが、色々混ぜたり工夫してみると良い。
金利と株価の関係
一般的には株主市場にとって金利下落はプラス、金利上昇はマイナスに作用する。 金利が上がれば、元本が株より安全な債券のほうにシフトしてしまうから。 ただ、個別企業については別。 金融収支が大きくプラスしている財務体質のいい企業は、金利上昇がプラスに作用する銘柄もある。 同様に金利下降局面では金融、ノンバンク、総合商社や大型株(発行済み株式数っが2億以上の銘柄)、 それに、負債比率の大きい電力、鉄鋼株などがより買われる傾向にある。 金融は貸出金利より、調達金利の下げのほうが早く、それだけ利ザヤが拡大するからである。
業績と株価の関係
株価は、企業の業績を反映する。 株価を決める基礎的要素は1株当たりの企業価値であり、 その代表が1株当たり利益(EPS)。 企業の損益には、
- 売上総利益(粗利):売上高−売上原価
- 営業利益:売上総利益−営業経費
- 経常利益:営業利益+営業外収益−営業外費用
- 税引き前当期利益:経常利益+特別利益−特別損失
- 当期利益:税引き前当期利益−法人税・住民税
の5つの利益がある。当期利益はすべてのの会計処理を行った後に残った利益(税引き後利益)であり、 税引き後利益は最終損益とも言われている。また、 株式投資では 業績はあくまでも将来の数字を見るものであり、 前期に過去最高収益を上げていたとしても、今期が赤字に転落するのなら、 赤字 決算が株価に反映される。 さらに投資尺度の2つの代表的なモノサシとして、
- EPS(1株当たり利益)=当期純利益÷発行済み株式総数
- PER(株価収益率)=株価÷EPS(1株当たり利益)
がある。
EPSは当期純利益を発行済み株式総数で割った値。投資尺度として代表的なものであり、
EPSが高いほど、企業の収益力は高い。
PERは株価を1株当たり利益(EPS)で割った値。
PERが高いほど、利益に比べて株価が割高であることを示す。
PERが低いほど株価は割安であることを示す。
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