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青色を多用する
2009年のある調査では、リラックスと連想思考を促す青色に囲まれていた被験者は最大2倍の数の洞察パズルを解いた。一方で赤は人々の注意や意識を喚起するので、分析的な問題を解決するのに向いている。
意識をもうろうとさせる
研究によると、さまざま創造性パズルを被験者に解かせたとき、1日で最も注意が散漫になる時間――たとえば夜型人間にとっての朝――のパフォーマンスはかなり向上し、成功率が50%上昇することもあった。ふらふらの状態の方が創造性の火花が散るようである。
空想し続ける
カリフォルニア州サンタバーバラ校のジョナサン・スクーラー氏が率いた研究では、さまざまな創造性テストにおいて、より長い時間空想する被験者の方が高い点数を出すことが分かった。
子供のように考える
指示されて自分のことを7歳児だと想像している被験者は、たとえば古タイヤの違う活用法を考案すべし、といった拡散的思考のテストで大幅に高い点数を獲得した。
大いに笑う
短い漫談のビデオを見せられた被験者は、約20%多くの洞察パズルを解いた。
遠くにいる自分を想像する
インディアナ大学で行われた研究によると、被験者のパフォーマンスは、パズルが地元の研究所ではなく、ギリシャやカリフォルニアから来たものだと言われたときの方がずっと良かった。
より一般的な動詞を使う
問題解決能力を高める方法の一つに、その問題の説明に使われている動詞を変えるというのがある。動詞が極端に具体的だと、人々は狭い範囲で考えがちになる。その反対により一般的な動詞を使うと――たとえば「運転する」の代わりに「移動する」を使う――解いた問題の数は劇的に増加し得る。
枠組みの外で仕事をする
ある研究によると、創造性の標準テストにおいて、5平方フィートの作業空間の外に座らせられたときの被験者のパフォーマンスは大幅に向上した。これはおそらく、被験者が「既成の枠組みにとらわれない考え方をする」というたとえを内在化させたからだろう。パーティションで小さく区切られた作業空間に足を引っぱられてはいけない、というのが教訓である。
世界を知る
アダム・ガリンスキー氏が率いた研究によると、海外に住んだ経験がある学生は洞察パズルを解く可能性が圧倒的に高いということがわかった。別の国の文化に触れたおかげで、貴重な柔軟性や寛容さが身についたのだろう。この効果は専門職種に就いている人にも当てはまる。海外に住んだ経験があるファッションハウスのディレクターは作る服は創造性がかなり高いと同業者たちに評価されている。
大都市に引っ越す
サンタフェ・インスティテュートの物理学者たちは、発明家たちが小さな都市からその倍の規模の都市に引っ越すことで、特許権を約15%も多く取得することができることを発見した。
誰にでも可能
創造性は遺伝子によって受け継がれる特徴ではなく、天によって授けられる恵みでもない。それは技術であり、創造的になること、創造性をより豊かにすることは誰にでも可能。
異分野交流
その分野の専門家こそが創造的才能の持ち主と考えがちであるが、大発見や大躍進は素人の単純で大胆な発想から生まれることが多い。創造性を刺激する上で非常に重要なのは、自分の専門分野以外での交流に費やした時間である。
脳の前部上側頭溝(aSTG)
閃きが起きる数秒前、脳の前部上側頭溝(aSTG)と呼ばれる部分の活動が急激に増す。脳の右半球の表面にあるこの部分は、遠く関連した情報を結び付けることに長けており、これこそが創造性を要する難しい問題を解くときに必要なこと。
集中しないこと
人がひらめきを得る確率を高め、aSTGが生み出す答えを検知しやすくする特定の要因がある。短めの滑稽なビデオやアルコールなどである。これらのリラクゼーションと酒に共通することは、集中しないこと。
力を使い分ける
何かの作業を集中するためにはカフェインを飲み、何かのアイデアを生み出すには集中しないようにリラックスすることに努めると良い。
意外な場所での大発見。
アルキメデスは浴槽で浮体の原理に気付き、物理学者のリチャード・ファインマンはストリップクラブで数式を書いていた。アインシュタインは「創造性とは無駄にした時間の残留物なのだ」と述べている。
努力と創造性
ニーチェは「すべての偉大な芸術家、思想家は、偉大な努力家である」とし、大きなひらめきを自慢したがるクリエーターの日々の現実はそれほどロマンチックではないと指摘した。ページに書き込まれた赤ペンの文字、 丸めて捨てられたスケッチ、破棄された試作品、納得のいかない第一稿などを「拒絶プロセス」とした。
精神的再編
誰かがまったく斬新な質問をすることで問題が解決することは、「メンタル・リストラクチャリング(精神的再編)」と呼ばれている。そして、専門知識がそうした再編を抑制し、突破口を見つけにくくする。つまり、部外者という立場の人間による愚直な質問によって解決策が生まれる。すべての先入観や失敗への不安から解放され、初心者として課題に取り組む能力こそ、創造性への鍵。
より広い人間関係が豊かにする
社会学者のマーティン・ルーフ教授が、スタンフォード・ビジネス・スクールを卒業して起業した766人の社会的・ビジネス的関係を分析した結果、友人関係に最も多様性がある企業家は新しいアイディアの測定基準で3倍高いことが分かった。同調という型にはまるのではなく、広範囲な社会サークルでの経験を利益が上がる新しいコンセプトに転換させることができたのである。
好きこそ物の上手なれ
アインシュタインやイサム・ノグチ、フランク・ゲイリー等が独創的ですごい仕事ができたのは、ただそれが死ぬほど好きだったから。お金に困ろうが、批判されようが、差別されようが、情熱を傾けて没頭してきた。その没頭の集積の先に始めて偉業やヒラメキ、創造のプロセスがあった。自分の嫌いな分野で必死で頭を振り絞っても一発や的なものしか生み出すことはできない。
死ぬほど情熱を傾けられる、心から好きな仕事や分野を見つけた者は世界一の幸せ者であり、成功の隣の席に座ったようなもの。自分にあった仕事分野を探すのが第一の条件。
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