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教科書に直接書き込む
学生や研究者でない一般人は、そうそう机に向かって本を読む時間はない。 通勤電車ではさすがにノートは広げられないので、教科書に直接書き込む必要がある。
シャーペンで書き込む
もちろん、後で書き直せるようにシャーペンを使う。 登場する用語・記号の定義や意味を言えるかどうか、チェックして、もし言えないようなら、後ろに戻って復習。 分かったら、元の用語・記号の傍らに定義や意味を書き込んだり、参照先を(cf. p. 123)と書き込む。
文章や数式も同じ
文章や数式も、用語や記号と同じ。 一つ一つ「なぜそうなのか?」を確認する。 式変形にギャップを感じたら、それを埋め合わせる根拠を探す。 分からなければ前の方を読み直したり、先の方も読んでみる。 それできちんと理解できたら、もとの分からなかった文や式の欄外に、自分なりの解説を書き込む。
B6メモパッドの利用
しかし、「欄外」と言ってもスペースは限られている。 そこでB6メモパッドの登場。 欄外には書き切れない「自分の思考の軌跡」や「式変形のフォロー」は、本に10枚ほど挟んでおいたメモパッドに書く。 これを該当ページに挟んで残せば、後で参照しに戻った時、再読した時に役に立つ。
B6サイズのメリット
ところで、ほとんどの数学書や物理書は概ねA5サイズ。 コレより少し小さめのB6サイズだと、しおり替わりに本に挟んでもはみ出さない、丁度いいサイズ。 もちろんB5の教科書にはA5サイズのルーズリーフを使う。
大局を理解する
とはいえ、このようなミクロな視点で用語の定義や式変形は理解できても、全体のマクロなストーリーがどうなのかも理解しなければならない。 今、自分はどこを読んでいるのか、という大局的な視点も大切ということである。 これは、先の雑多なメモとは別の紙に、箇条書きやフローチャート等でまとめまておく。
まとめる
1章読み終わる毎に、あるいは計算でドツボにはまった時などに、まとめを書くのは重要なこと。 あるいは、この「まとめ」の部分だけは、定期的に時間を決めて机に向かってノートを作る時間を作っても良い。
疑問点
また、物理学書によくあることだが、どうしても論理の飛躍に着いて行けない記述がある。 そんな時は、「Q!」マークをつけたり、疑問点は疑問点として残しておいたりして、後でまた立ち戻るのも一つの手である。
ホームグラウンド
こうして書き込みとメモがぎっしり詰まった、自分だけの教科書が完成すれば、これはかなりの財産になる。 これから先の新しい段階に進んで行き詰まった時でも、いつでも戻って来られるホームグラウンドになる。
情報カード用バインダー
本に挟んだメモパッドが散逸してしまう恐れがある。 2つ穴を短辺部分にパンチして、同じサイズの「情報カード用バインダー」で保管するという手もある。
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